板垣社長
企業はやはり「人」だと考えております。
みんなの健康が会社の健康に繋がり、大切な人財が一人二人と健康を害するということがあれば、それ以上の損失を会社は被ることになります。
やはり会社の為にも社員の為にも取り組んでいかなければと思いました。
社員が健康に働くために何をしたらいいのか、というところだと思います。
山崎
もしよろしければ、健康経営の取り組みを教えていただけますでしょうか。
板垣社長
当社では、去年の4月から健康経営に対しての取り組みを始めております。
一人1テーマを掲げ、3か月1クールで健康に関する取り組みをし、点数評価を各人が行っております。
その活動を役員が評価をして、3か月に1度、表彰をしております。
優良な取り組みを実行、維持、そして成果を上げた者には、5万円分のカタログギフトを渡しております。その活動の一環にN-NOSEがありました。
せっかくやるなら、ゲーム感覚で楽しくやった方が良いと思いますし、何かきっかけがないと行動に移せない人はたくさんいると思います。そのきっかけになればいいかなと思いました。
山崎
一人ではなくみんなで一緒に取り組むことが大事ということですね!
板垣社長
N-NOSEに置き換えれば、CMを見てから個人で購入する人は一定数いると思いますが、実際は10人に1人いるかどうかではないでしょうか。
逆に会社でやろうよと言ったら、「NO」という人はあまりいないと思います。そういった違いはあるかもしれないです。
当社のお客様の中には「次回は混ぜてよ!声かけてよ!」という人が複数名いました(笑)
山崎
会社が案内した時に「NO」と言わない理由はどういうところにあると思われますか?
板垣社長
大小はあるにしてもがんに対する不安を抱えているからじゃないでしょうか。
きっかけさえあればやってみようかなという気になるのではと思います。
それに個人の場合、購入をするといったアクションを取らなきゃいけないじゃないですよね。
会社がやろうかと言ったら、自らがアクションを取ることも少ないので受検のハードルが下がり、軽い気持ちで受検できるのかと思います。
百貨店に洋服を買いに行くのと、コンビニにお菓子を買いに行くのとの違いだと思います。
山崎
今回は、全額会社負担で導入されましたが、仮に半額負担や一部負担だった場合、受検率に変化はあったと思われますか。
板垣社長
今回、社員の家族は実費でしたが、多くの方が申し込んでくれました。
そのことを考えると半額負担や一部負担でも受けていたのかもしれません。
ただ、当社は「社員の健康を守るのは会社」という考え方がありますので、半額負担や一部負担にしようとは考えていませんでした。
私は、役員になった時から「会社のために仕事をする意識は持たなくていい!自分のため、家族のために仕事をすることが第一だからね!」と皆に話しております。
山崎
仕事も大事だけど、家族が幸せであることが大事ということですね。
板垣社長
私自身も経験がありますが、モチベーションを上げて仕事をするためには家庭がうまくいっている必要があります。
健康が維持できていなければ、仕事に対してのパフォーマンスも上がらないと思います。
山崎
とても素敵なお考えですね。ありがとうございます。健康経営において、最終的なゴールなどはございますか?
板垣社長
「みんなで幸せになろう!」ということですね。
社会情勢が激変しているこの時代の中で医療業界も変わってきております。ただ、当社のメンバーとして一緒に仕事をしている以上、10年先も20年先もみんなで同じように笑っていたいですね。
今年で創業64年になりますが、100年を目指そうと50周年を超えたあたりから話しております。
先程の話に戻りますが、当社の規模では、事業を継続させることが非常に難しいです。私は4代目になりますが、血縁関係がない状態で事業を継続しております。
私はこれをまた次の世代に繋いでいかなければならないと考えておりますが、その根本にあるのが、健康だと考えております。
山崎
とても深いお話です。
一族でなくて人から人へつないでいく架け橋の中に健康というのがベースにあるのは大事なところですね。
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。